テンプレート画像の作成 #
初期設定が終わったら、画像認識でテンプレートとして使用する画像を作成します。
Tool
→ プレビュー/テンプレート画像を作成
を選択するとテンプレート画像を作成する画面に移行します。
テンプレート画像の作成方法 #
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画面内の[Method]欄から監視方式を指定します。監視方式はいくつか種類がありますが、ここでは[8: L2Norm]を指定します。
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画像を作成する前に、表を行選択状態にしてください(保存したい行のどこかのセルを選択、でも構いません)。選択された行へパラメータが保存されます。
この表には、作成したテンプレート画像に関する情報や、監視に必要な情報が記録されています。
1行目(背景が赤い行)はリセットの監視用に確保されており、通常の監視は2行目から使用されます。
監視処理は1行単位で行われます。たとえばゲーム開始時とゲームクリア時にラップを取りたい場合、1行目にタイトル画面など、2行目にゲームが始まる場面、3行目にクリア画面を登録します。
(計測開始地点の登録はゲームによっては困難な場合があります。こちらにいくつかのゲームの登録例を記載してあります。)
- リセット用のテンプレート画像は必ず作成する必要があります。リセット機能を使用しない場合は設定-Generalタブを開き、自動化の対象を変更してください。
- テンプレート画像にしたい場面が表示されたら[Capture]ボタンを押してください。押下時点での映像が画面に残るので、クリック&ドラッグでテンプレートにしたい部分を選択してください。
これでテンプレート画像の作成が終了しました。
※選択している方式によっては追加の処理が必要になります。画面の指示にしたがってください。
- テンプレート画像として適している場面は、ユニークな場面(スコアリザルト、クリア時に表示される特殊なアイコンなど)です。
- テンプレートによってはマスク処理が必要になる場合があります(例:スーパーマリオサンシャインの「SHINE GET!」表示)。詳細はマスク画像の利用を参照してください。
Methodにテンプレートマッチング/AKAZE/ORBを指定し、[限定探索]にチェックを入れた場合、テンプレート取得後にもう1度範囲選択を求められます。ここで指定した範囲は、マッチングした画像がその範囲内に入っているかどうかのチェックに使われます。
テンプレート画像の作成はゲームをプレイしながら行っても良いですが、まず録画映像をキャプチャしてテンプレート画像を作成し、その後ゲーム画面をキャプチャするように設定し直す、という方法でも構いません。この場合、表示解像度はCropped以外を選択してください。
各項目の説明 #
Method #
どの方式で類似度確認を行うかを指定します。表の[方式]列に対応します。各方式については各監視方式の特徴を参照してください。
基本的にはテンプレートマッチング/L2 Norm/POCのどれかを使用すれば大抵の場面で利用できると思います。
- テンプレートとした画像の表示される位置が常に固定の場合→L2Norm
- テンプレートとした画像の表示される位置が常に固定だが、表示位置がブレることがある(スーパーマリオブラザーズ3のクリア画面など)→POC
- 画像の表示される位置がランダムだったり、プレイヤーの操作によって変わってしまう場合→テンプレートマッチング
リプレイ #
テンプレートとしたい場面が一瞬しか表示されなかったり、ゲームの操作中にしか現れないためキャプチャが困難な場合があります。
[Replay]を押すと直近の映像を再度表示することができ、そういった場面でもキャプチャが可能となります。
リプレイ映像の保持時間は、設定の[Preview]タブから変更できます。
指定範囲をキャプチャする #
テンプレートとしたい箇所の表示場所が変わらない場合に使用すると、テンプレート画像の作成を素早く行うことができます。
Load Remover用のテンプレート取得 #
画面右下の ◯Split ◯Load
のチェックを切り替えることで、テンプレート画像の保存先を切り替えることができます。なお、Load remover用の画像はファイル名がloading[n].png
となります。
テンプレート画像の作成方法に変化はありません。
Target #
キャプチャ対象の指定(Video/Audio)。
類似度確認 #
[類似度確認]にチェックを入れると、現在選択している行に対応する画像がキャプチャ映像とどの程度類似しているかを確認できます。作成したテンプレート画像が問題なく使用できるかどうかの確認などで使用します。
表示は
[現在の類似度]
[最大類似度]
[最小類似度]
となっています。